気を楽にしろ、粗忽屋

気を楽にしろ、粗忽屋

オタク趣味を楽しくインテリアにしたい工作初心者の、100均リメイク・ミニチュア・雑貨工作etc。ワンピース フィギュアのお洒落なディスプレイを探求すれど道は険し…

大英自然史博物館展が面白いから、絶対行って

上野で開催中の、大英自然史博物館展。
9:00~17:00、月曜は休館。金曜とGW中は遅くまでやってるよ!

大英博物館の収蔵品から自然科学分野を切り離した博物館。
タバサは「くまのパディントン・グッズが目当てで、「展示はオマケ」と興味ナシで出かけましたが、うっかり3時間以上見学してました。
自然史に興味がなくても十分たのしめます。
各種ヲタに超オススメ。
何がそんなにいいのか、ポイントをまとめました。

写真が撮り放題!

日本の博物・美術館は無粋に撮影やスケッチを禁止しているけど、今回は注意点を守れば撮影OK!!
息をのむ標本や展示には、ついカメラを向けたくなる。

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撮影OKと知らず、とっさにガラケーで撮影したので、画像悪いのが残念。
撮影の注意事項
・フラッシュ禁止。他の人の迷惑にならない範囲で。
・目玉展示(始祖鳥、モア、ドードー鳥)エリアの上映物(彼らが生きてたら映像)は、撮影禁止。
 英国で作られたようですが、著作権の問題ですね。

始祖鳥、モアなど、「世紀の発見」の現物が来ている

◆始祖鳥:恐竜と鳥の特徴を併せ持つ鳥のご先祖。
オーウェンが、たったひとかけらの骨だけで「とっくに絶滅した飛べない鳥のはず」と「予言」し、見事ドンピシャリだったモア。

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 本人(ホネ鳥のほう)全身標本。デカイ!
ダーウィンスクリプト、彼が持って帰った迫力の標本、ペットの亀。

剥製・標本がド迫力で、つい引き込まれる

しょっぱなからインパクト級が続々投入されている。

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キリンの首だけをちょん切った剥製がドーン。
(背が高いキリンの顔をよく観察できるけど、恐ろしい発想だ)
恐怖すら感じるタマカイ(でっかい魚類)。
鳥のさえずり飛ぶ様子を、そのまま全部本物で表した標本。
畳2枚はあるオオツノジカの頭(骨)。↓

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オオナマケモノ(力士1.5人分くらいのサイズがある!)

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ヒクイドリ(タバサ命名:冗談みたいにアバター

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直立型の鳥以外は、なぜか全員あおむけ卒倒状態で展示されている↓(下手絵ご容赦)

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冒険・探検ロマンが繰り広げられている

ビーグル号、チャレンジャー号、エンデバー号、テラ・ノヴァ号の航路や、持ち帰った標本が所せまし。
南極標本はスコット大佐(南極遠征で部下4名と死亡)の死を目前にした日記の一説が添えられてあったりして涙を誘います。

ロバート・スコット - Wikipedia

発見も剥製もロマンも興味ない人には、ホラーもご用意

「持ち主を次々と不幸のズンドコに突き落とし、怖くなって川に投げ捨てたのに戻って来ちまった」逸話を持つ、「呪いのアメジスト」も来てますよ。
博物館は真相に気づいているそうですが、「いまのところおとなしくしている」という展示キャプションが微笑ましい。
あ、猫のミイラさんも来てます…。

発見も剥製もロマンも怪奇も興味ない人には、カワイイお友だちが待ってます

見学者が口々に「カワイイ」を連呼した「ドードー鳥」

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人間が食用に乱獲して、発見(遭遇)から50年で絶滅。
不思議の国のアリス」好きは反応しちゃいます。
これの復元ムービーが横で上映されているんだけど、カワイイこと山のごとし
映像を観た人たちが、異口同音に「かわいい」連発。
ムービーは撮影禁止なので、その場でちょっとメモしてきた。

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伝わるかな?
始祖鳥のぬいぐるみが異常にかわいい件について
まいっちゃったのは「始祖鳥のぬいぐるみ」。
反則レベルの愛くるしさ。
恐竜の歯、鳥の翼、でも翼にツメ、足にも爪、シッポに骨がある、という特徴を忠実に押さえながらこの可愛らしさ、どうです!?

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手触りが尋常じゃなく心地いい。ふかふかで繊細で気持ちいい。
翼の中にちゃんと骨が入ってる。
ぜひ、実際に触って確認してね!

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1匹1匹ぜんぜん顔が違うので、じっくり吟味してかわいい子つれてきた。
名前は「テバサキ」。(翼の骨ばった感覚がまさに)
早い者勝ちですよー!

「パディトン」好きは一々感銘するポイントばかり

◆タバサの当初の目的、パディントンショップ。
 動いて喋るぬいぐるみ、映画版ぬいぐるみ、マグカップ、ミニフィギュアetc.
 左上の「ロンドン塔ビーフイーター(番人)」コスプレが可愛くて連行した。
 本物の番人が胸に刺繍している在位中の英国王記号(今ならEIIR)が、「PB(パディントンベアー」など、芸が細かい。
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映画「パディントン」で、ニコール・キッドマンの勤務先であり、彼を剥製にしようと追いかけまわした現場が、この自然史博物館。
ニコールが執拗にパディントンを狙った理由が「剥製標本を持ち帰らなかった父に代わって」だったので、「ああ、こうして標本を持って帰る=ステイタスUP」ね、と冷めた視点でみることもできた。

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剥製をみるたび「パディントンも一歩間違ってたらこうなっていたのか…」とも。

英国・アンティーク好きを刺激してやまない

なぜなら、展示品は全部アンティーク
いやそういう意味じゃなくて、

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↑標本箱とか採集瓶とか、アカデミックでブリティッシュなアンティーク目白押し。

グッズショップにも、ティータオルやロンドンバスミニ模型など、英国趣味をこづきまわす魅惑の品々が待ち受けています。

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ティータオルは大判。帆布のようにしっかりしてるので、バッグ作ってもいいね。

展示と同時上映されているムービーについて

ドードー鳥のムービーが本当に可愛らしいので元映像を探したら、あったあった。
たぶんコレ。↓
David Attenborough's Natural History Museum Alive 3D (Blu-ray 3D)

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英国はリージョン違うけど、ブルーレイなら日本のデッキで観られるよね…。
(↑追記:「リージョンフリーの場合はOK」であり、これは「リージョンB」なので日本用のデッキ&PCでは不可能でした、ごめんなさい!)
 
実はタバサはこういう展示には抵抗感もある。
大英博物館もそうだけど、侵略と略奪の歴史の集大成でもあるから…。
なのに、知らないことを知るとつい興奮しちゃったりして…アンビバレントな想いがいつもします。

GWより後は混むそうなので、いまのうちにどうぞ、とのこと(公式サイト)。
ロンドンの本家は無料ですが、1600円の価値はあるとは思います。